【小手先テクニックは不要です】転職市場における価値の上げ方

Career up転職
Career up

今の年収に満足していますか…?
おそらく満足していると回答する人は一握りだと思います。

実際に全国20-59歳男女を対象に行ったアンケート調査(2021年5月時点)でも84%が今の給料に不満だと回答しています。

そんな不満を持つ大多数の人々が年収を上げる手段として思い浮かべるのは転職だと思います。

しかし、転職回数は増え過ぎるとネガティブに捉えられるケースもあるので、給料がいいからといって転職を決めてしまうのはリスクがあります。

どういう会社/業界に転職したらいいの?どんなスキルを伸ばせばいいの?など…
キャリアや年収について悩んでいる方へ、中長期で給料を上げていくキャリアプランについて解説していきたいと思います。

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親や周囲の人のアドバイスは参考にするな

no hear monkey

まず当たり前ですが、この会社なら大丈夫!この業界なら安定してる!なんていうものはありません。
というか、そもそもその考え方は危険です。

だって、ひと昔前にそう思われていた銀行、自動車、保険あたりの業界をみれば明らかですよね。
まさに一昔前の世代である親や親戚、そういう固定概念を持ち続けている大多数の人の意見は参考になりません。
笑顔で聞き流しましょう。

また、そういう答えを求めていた人には申し訳ないですが、年齢や業界、スキルセットも人ぞれぞれなのに目指す会社や業界が一つなわけないですし、今一番アツい会社はココ!なんて話しても意味ないことはわかりますよね?

儲かってる業界や会社に飛びつく小手先のテクニックではなくて、あくまで個人として転職市場で価値を上げていく=年収を上げていくための”マインド”のほうが何倍も大事なのです。

優秀なだけでは買い叩かれる

Failure

例えば、東大卒のエリートが一流有名企業に入ったとします。

いくらその企業の年収が相場よりも高かったとして、会社からすればいち社員なので、業績悪化や業界自体のダウントレンドで相場が下がる可能性もあります。

また、大企業あるあるですが、重要なポストには年配社員が列をなしているため、優秀な若者が一足飛びに出世することは難しいです。

年功序列は撤廃しても名残りや忖度みたいなものはすぐには消えません。

そこで有望なスタートアップ企業にマネージャークラスで転職したとします。
大企業→スタートアップの転職はよくある話ですね。

経営陣としてならまだしも、いち社員としての転職だと年収は一時的に下がるかもしれませんが、そこは将来の成長性に賭けて一大決心しました。

スタートアップ側もエリートが入社してきたということで、これまでの経験やスキルを学ぼうと重宝され、当初は順調でした。

会社も軌道に乗り始め、業績もぐんぐん上がっていき、それに伴い年収も上がり、ようやく転職前の年収まで上がってきたとします。

そうなると会社の知名度も上がって採用にも力を入れ始め、一流大卒や有名企業出身者の優秀な人材がどんどん入社してくるようになります。

するとどうでしょう。
彼はもうレアな人材ではなくなり、古株社員というだけで年収が上がっていくわけにはいきません。
周囲との実力差次第では年々価値は下がってくるかもしれません。

世の中には優秀な人はたくさんいます。同じ優秀な人ならより安いほうを企業は選択するのです。

つまり、優秀さはいずれコモディティ化するんです。
そしてコモディティ化すると価格競争になり、将来的には価値が下がっていきます。

薄型テレビの例が顕著ですが、日本製はもともとは高い技術で数十万円もしたのに、生産技術の発展や韓国などの新興メーカー参入であっという間に優位性がなくなってしまい、今や数万円で買えますよね。

そういった価格競争に巻き込まれないためには、ただ優秀なだけでなくて、他とは違う差別化要素をつくらなければなりません。

レア人材を目指せ

さて、この記事の結論になりますが、転職市場で価値を上げるには差別化要素を作って、レアな人材になることです。

はぁ!?
結局、難易度の高い資格取れとか英語マスターしろとか、そういう話かよ…

そう思った方、それだけではないのでご安心ください。

いやいや、、、
”だけ”ってことは含まれてんじゃねーか 

そりゃ、もちろんレアなスキルを習得することもレア人材になる要素の一つです。
レアとは希少価値が高いことなので、そのスキルを持っている人が少なければ価値が高くなるのは当然です。

でも、それを単体のスキルだけで目指さなくてもいいんです。
もっというとスキルだけじゃなくてもいいんです。経験や人脈も重要な要素です。

そういったあなたを構成する要素の組み合わせで、希少価値を高めていくことが大事なのです。

無計画でもいい?まずは要素を増やしていくことが大事

スティーブ・ジョブズの”Connecting the dots”という話をご存知ですか?

2005年にスタンフォード大学の卒業生に向けたスピーチで語った話の一つなのですが、彼が大学中退後、興味のあったカリグラフィーの講義で出ていたことが、10年後にマッキントッシュを開発する際に役に立ったという話で、カリグラフィーとパソコンという点と点がつながったと言っています。

(WindowsはMacのコピーだから、あの講義に出ていなければパソコンにフォントという概念は生まれなかったというジョーク付きですw)

ここでは点と表現していますが、要素とは行動の結果であり、前もってつなげることを予測することは不可能であることや、振り返ったときにはじめて価値が生まれため、点は多ければ多いほど可能性が広がるとも言っています。

まぁ当時貧乏学生だった(中退してるので厳密には学生でもない)ジョブズが、将来パソコン開発することを予測してカリグラフィーの講義を受けていたわけでないのは明らかですよね。

つまり、無計画でもいいから、未来の自分を信じてとにかく行動しろ、と言ってるんです。

ただ、勘違いしないでほしいのが、転職も無計画でいいと言っているわけではありません。
それはさすがにリスク高過ぎです…w

転職によって得られる要素を意識して慎重に検討すべきですが、転職以外で要素を増やす分にはいろいろ手を出してみるのはいいと思います。

ジョブズのように将来どこで活きてくるかわかりませんから。

ニーズがあるところに高く売れ

そしてレア人材になるのと同じくらい大事なことは、能力を求めているところに高く売ることです。

例えば、弁護士資格を持っててベトナム語も話せる人が日本の法律事務所にいたら、宝の持ち腐れだと思いませんか?

ベトナムと貿易している商社の法務部門とかめちゃくちゃニーズありそうですよね。
現地法人との取引契約はビジネスの肝ですし、法律知識をもって現地で直接交渉できる人材には高い年収を払うと思います。

プログラミングができて中国語も話せる人が、日本のITベンチャーのエンジニアだったら?
TikTokみたいな中国のテック企業で本国とのコミュニケーションもできるエンジニアは重宝されそうですし、これから日本進出する企業であればカントリーマネージャーなんかも狙えそうですよね。

彼らが年収を上げるために転職を考えるなら、同業他社よりもこういうキャリアを選択するほうがより高年収を得られる可能性が高いです。

そうやって自分の持っている能力とそれを求めている場所を見極めて転職活動をしていくことが、まさに転職市場で価値を上げていくことなのです。

まとめ

今回の記事では、転職市場で価値を上げるにはレア人材になること、レア度は特定のスキルではなく要素の組み合わせで作るということ、そして要素の組み合わせが増えれば増えるほどレア度も増していくというお話をしました。

このマインドさえ持っていれば、スマホゲームに費やしていた余暇の使い方だったり、転職先の会社探しも少し変わってくるのではないでしょうか?

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人
ゆうすけ

ベンチャー→外資→大企業というカルチャーの異なる3社を経験。MBAホルダーでもある筆者が、自身の経験も踏まえながらデキるビジネスマンになるためのTipsを紹介していきます。

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