【年収が低くて悩んでる方へ】あなたの年収は環境で8割決まります

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自分の年収に満足している人ってどれくらいだと思いますか?

少し古いですが、現在の年収に満足していますか?という質問に「はい」と回答したのは22%だったというデータがあります。(2016年マイナビニュース調査)

つまり、約8割の人たちはもっと年収を上げたいと思っているわけです。
だから私たちは仕事で出世を目指したり、副業に励んだりするわけですよね。

でも、それだけで本当に満足いく年収に到達できますか?

今回は年収を上げるために押さえておくべきポイントについて解説したいと思います。

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年収はほぼ環境で決まります

年収が高いか低いかを決めている要因は、その人の能力が高いか低いか、ではありません。

また環境といっても、住んでるところとか、付き合う人とか、そういう話でもないです。
(こういうこと言ってる人もいますけど、正直よくわかりません…)

結論

それは、給与水準が高い組織に所属しているかどうか、です。

フリーランスや個人事業主、経営者の方々にはこれに当てはまりませんが、サラリーマンの方はほぼこれで説明がつきます。

ほとんどの会社には給与テーブルが存在していて、そこを大幅に超える年収をもらうことは不可能です。
※外資のマネジメントクラス以上だと破格の契約は存在しますが、基本単年契約なので不安定です

超絶優秀な東大卒エリートだとしても、入社したのが国内中堅メーカーであれば、40歳くらいで部長になれても700-800万くらいでしょうか。

逆に凡人でも、大学受験で最低限MARCHレベルに滑り込み、就活でうまいことやって大手広告代理店とかコンサル企業に入れば30歳で1,000万は超えます。

つまり、入った会社の給与水準をベースに年収が決まるため、そのあと能力で差ついたとしてもベース水準ほどのインパクトはないわけです。

満足する年収を得るためにも、また正しい方向で努力するためにも、どの業界/会社に入るかは戦略的に考える必要があるのです。

知名度やイメージで会社や業界を選ぶのはNG

Dream job

そもそも有名企業や一部上場企業が高年収とは限りません。
就職ランキングで上位の会社でも年収でみたらそんなに高くないところもあります。

ただ、新卒初任給では大きな差はつかないので、年収よりも知名度を優先してしまうのは就活にありがちなミスですね。

正直、スタート地点を間違えるとけっこう苦労します。

私がまさにそれでした。
当時ベンチャーブームだったことや、若くても活躍できて成長速度も早いだろうというイメージで、ネットベンチャーに新卒入社しましたが、今考えるとミスだったと思います。

たしかに裁量は大きいし、教育制度も充実してなくてほぼOJTだったので成長スピードはめちゃくちゃ早かったと思いますが、年収は大きく上がらないので、だんだん能力とのギャップを感じはじめて、数年後に辞めました。

もちろん仕事を選ぶ理由はいろいろありますが、年収に不満を持ったままだと仕事もだんだんネガティブになってきます。

そうならないためにも、最低限満足する年収を得られる場所に身を置きましょう。

満足する年収とはどれくらいか

生活レベルやライフステージにもよるので一概にはいえませんが、800万を超えたあたりから幸福度はほぼ上がらなくなるそうです。

これはノーベル賞受賞者であるダニエル・カーネマンという人の研究でも証明されていて、年収と幸福度はある程度比例しているのですが、500万あたりから徐々に鈍化し、800万を超えるとほぼ横ばいになるという研究結果です。

つまり、800万も1億も幸福度という観点で効力は同じだということです。

となれば、なるべく早く800万に到達する場所に移りましょう。
同じ努力でも、今のままよりもずっと効率的です。

余談ですが、昔ライブドア時代のホリエモンが月収100万超えたら物欲はなくなると言っていたのがすごく記憶に残ってて、当時同じネット業界でくすぶっていた自分は、とりあえず早くそこまで到達しようと奮起したことを思い出しましたw

高年収を得られる企業を見抜くポイント

では、どうやって高年収企業を見抜くかというと、収益構造成長率がポイントになります。
上場企業であれば財務諸表のPLで確認できるので下記を押さえておきましょう。

収益構造 =利益率と固定費
成長率  =売上高を時系列推移

まず、収益構造から説明します。
利益にはいくつか種類があるのですが、ここで押さえてほしいのは2つです。

① 売上ー原価=売上高総利益(粗利)
② 売上高総利益ー販管費(経費)=営業利益

①はビジネスモデルの評価です。
安く仕入れて高く売る、という商売の基本部分です。

ここの利益率が低くて薄利多売なビジネスだと年収は上がりづらいです。
なぜなら人件費というのは固定費なので、ここを軽くしておかないとリスクが高いからです。

②は企業体質の評価です。
どこにお金を払っているのかをみると、その会社が何を重視しているのか透けてみえます。

経費には固定費と変動費の2種類があり、名前の通り、売上にかかわらず一定のお金がかかるのが固定費、売上に比例してかかるのが変動費なのですが、チェックしてほしいのが固定費の部分です。

先ほどいったように人件費は固定費に含まれるので、この固定費に占める人件費の割合がどれくらいなのかがすごく重要です。
企業は固定費をなるべく抑えたいので、設備費やオフィス代などすぐにリストラできない固定費が多いと人件費に高いお金は払えないのです。

メーカーの年収がそこまで高くないのは、固定費に占める工場などの設備費が多いからですね。
逆に固定費に占める人件費率が高いビジネスというのはコンサル企業ですね。
実際、高年収のイメージありますよね。

最後にもう一点付け加えておくと、規制で守られたビジネスというのも年収が高く維持されています。
なぜなら競争がそこまで激しくなくて利益が減るリスクが少ないため、固定費を高く設定することができるからです。
テレビ業界、携帯業界、航空業界(コロナで全滅ですが)あたりがその代表例ですね。

次に成長率です。
これは売上高成長率をみてほしいのですが、なぜかというとビジネスが拡大しているということは採用も拡大している可能性が高いからです。
収益構造がしっかりしている会社はだいたい競争率も高いので、既存産業だと難易度は高いかもしれません。

よく言われる話ですが、売上というのは世の中からの評価であって、その会社が必要とされているかどうかを示すバロメーターです。

それが成長しているということはその産業自体が今後盛り上がる可能性が高く、その後のキャリアを見据えても狙い目になってきます。

さて、ポイントをまとめておきます。

  • 売上高総利益率が高いこと
  • 固定費に占める人件費の割合が高いこと
  • 売上高が成長していること
  • (規制ビジネスであること)

正直こういうことを就活のときに知りたかったです。
なので、もし学生の方が読まれていたらラッキーです。
自己分析をやる前にこういった視点で企業スクリーニングをかけるべきです。

自己投資が最強のリターン

Career up

年収だけで足りない分を投資で補填しようとする人も多いと思います。
それ自体を否定はしません。

ただ、資金が多くない段階で株や不動産などに手を出すよりも、自分に投資したほうがROIが何倍も高いです。

そもそも投資のリターンって平均どれくらいと思いますか?

せいぜい5%です。
つまり、100万を投資してもたった5万円です。

少額資金から億り人になった人もたくさんいるでしょと思うかもしれませんが、それはほんの一部です。
もっと戦略的に再現性の高い方法で年収を上げましょう。

自己投資は留学だったり専門スクール(いまはオンライン講座もあります)でスキルを習得したり、たくさん本を読んで知識をつけることや、フィットネスジムに通って運動したり美容にお金をかけるのもいいと思います。

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とにかく自分を磨くために時間とお金を使うんです。
とくに若い人はその先の人生における回収期間が長いため、必然的にリターンが大きくなります。

ちなみに私はMBAを取得しました。
国内の大学院に通い、3年で500万ほどかかりましたが、その後の転職によってわずか2年で回収できました。

【年収を上げたい方必見】MBAを取得するメリットとデメリット
MBAってどんなイメージですか?一部のビジネスエリートが取得する資格、海外留学、高額な学費…etcとくに外資系のコンサルや金融で重宝しそうといったイメージでしょうか。一方、近年ではMBA不要論があることも事実です。高い学費を払うほどの価値が...

まとめ

今回は、年収を決めるのは所属する業界や会社で決まるという話をしました。
毎日頑張って働いているのになかなか年収が上がらず悩んでいるなら、頑張る場所を見直すことが必要です。

同じ業界や職種のままちょっと給料がいいからという理由で、貴重な転職回数を消費するのはもったいないですし、リスクも高いです。

まずは幸福度が上がり切る800万円を目指して、収益構造や成長率から自分にあった業界/企業を探すことからはじめるといいと思います。

また、転職の成功確度を高めるためにも、並行して自己投資することもおすすめします。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人
ゆうすけ

ベンチャー→外資→大企業というカルチャーの異なる3社を経験。MBAホルダーでもある筆者が、自身の経験も踏まえながらデキるビジネスマンになるためのTipsを紹介していきます。

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