【年収を上げたい方必見】MBAを取得するメリットとデメリット

MBAMBA
MBA

MBAってどんなイメージですか?

一部のビジネスエリートが取得する資格、海外留学、高額な学費…etc
とくに外資系のコンサルや金融で重宝しそうといったイメージでしょうか。

一方、近年ではMBA不要論があることも事実です。
高い学費を払うほどの価値がないだとか、変化のスピードが早い現代においてあまり実践的ではないなどと言われています。
そういう意見の人にとっては、もはやオワコンな資格というイメージかもしれません。

いずれにしてもMBAとキャリアには密接に関係があるのは事実です。
実際、MBAを検討しはじめるのはキャリアに悩みはじめたタイミングということも多いと思います。

そこで今回、キャリアに悩んでいる方や年収をもっと上げたい方向けに、MBAを取得するメリットとデメリットについて解説したいと思います。

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そもそもMBAとは?

MBAとはMaster of Business Administrationの略で、経営学修士という学位です。
(※資格ではありません)

ちなみに経営学というものを大学院で教え始めたのは19世紀末であり、比較的新しい学問です。
米国ペンシルバニア大学のウォートンスクールが草分け的存在であり、その後ハーバードが発展させました。

20世紀後半にアメリカの経済低迷が経営学の需要を高めて一大ブームになり、ちょうどその頃日本はバブル期だったので、金融機関等が大量に留学生を派遣したことで日本でも認知されるようになりました。

たまにMBAのことを(M)マジに(B)バカで(A)アホなんて揶揄してる人もいますが、この時期のMBAホルダーは玉石混交で、過度なエリート意識やプライドを持っている人が、MBAで学んだ経営フレームワークをそのまま持ち込んで、会社を傾かせた残念な人たちがいたことが原因なのではないかと個人的には思ってます。

MBAによって過去の経営者たちが試行錯誤した経験やそこから得た教訓、成功企業の共通項などを知識として持っておくことは強力な武器になる一方、すべての業界や企業に当てはまるわけではないので、そこを勘違いしてはいけません。

先人の知恵に頼るだけではなく、常に最新トレンドもインプットし、現時点でのベストプラクティスを模索することが重要なのです。

キャリアに対する欧米の考え方

Career up

MBAはもともとは欧米で進んでいた学問ですが、それはキャリアに対する考え方に大きな理由があります。

というのも欧米では数年単位で転職してキャリアアップを図っていくことが一般的であり、だからこそMBAという学位を持つことがキャリアや収入に大きく影響するのです。

また創業社長や創業家が株を保有し続け、経営する日本企業とは違い、株主が経営者を雇うのも一般的です。
プロ経営者として雇われるにはMBAホルダーであることがある種の前提条件になっていたりもします。

そのような考え方がベースにあるので、キャリア形成の点からMBAに対する需要があり、そのための教育機関も豊富に作られ、学問としても発展していったのです。

先ほどのウォートンスクールやハーバード以外にも、カルフォルニア大のバークレー、シカゴ大のブース、スタンフォード、ケロッグ、ロンドンビジネススクール、INSEADなど欧米の名門校を挙げ出したらキリがありません。

一方、日本の状況は違います。
新卒一括採用、終身雇用がベースにあり社内評価が重要だったため、対外的な価値を上げる必要はなく、バブル期に日本人留学生が多かったのも、そのほとんどが社費留学であり、企業内での出世が目的でした。

しかし、現代の日本は欧米と同じような雇用環境になりつつあります。
そうなると必然的に対外的価値を高めていく必要がありますし、MBAへのニーズも高まってきています。

一橋、慶應、早稲田、青山学院など日本の教育機関でもMBAプログラムを取り入れるようになりましたし、グロービスやビジネスブレークスルーのような専門機関もできてきています。

また、プロ経営者も徐々に増えてきています。
ローソン→サントリーの新浪剛史氏
Apple→マクドナルド→ベネッセの原田泳幸氏
ジョンソン・エンド・ジョンソン→カルビー→ライザップの松本晃氏
あたりは有名ですね。

起業家にもMBAホルダーは多いです。
楽天の三木谷浩史氏やDeNAの南場智子氏はハーバード大でMBA取得しています。

もちろん冒頭で触れたMBA不要論があることも理解しています。
しかし、それを唱えている人の多くが成功した起業家だったり、すでに高いビジネススキルを持っている人たちです。

昨今の起業ブームもあり、型破りな起業家やビジネスマンの意見がフィーチャーされがちですが、そうではない一般的なビジネスマンにとってMBAは価値があると私は思います。

型を覚えて初めて、型破りになれるのです。

型破りなことをやるにしても、まずは経営の型であるMBAを学ぶことは重要であり、それは短期的な収入面だけではなく、長期的なキャリアにおいてもプラスに働きます。

MBAで得られるメリット

前置きが長くなりましたが、さっそく本題です。
MBA取得で得られるメリットは大きく3つあります。

3つのメリット

・ビジネスを構造的に理解できる
・年収が上がる
・人的ネットワークを構築できる

ビジネスを構造的に理解できる

私が受講したMBAのクラスでは、ビジネスは総合格闘技だという講師がいましたが、まさにその通りだと思います。

経営戦略、ファイナンスや会計、組織論、マーケティングなど、それぞれが単体で本になっていたりするので別物のように捉えがちですが、実際は密接に関わっています。

自社のポジショニングや保有資産、競合状況などから戦略立案し、その構成要素として各領域が存在しています。
これら全体のつながりを意識しながら学ぶことで構造的な理解ができ、理解浸透度を高いです。

これを独学で学ぶのはけっこう難しいと思います。

年収が上がる

お金はMBAを取得する際の大きな目的だと思いますが、実際MBA取得で年収は上がるのかというと、上がります。

最近の実施されたMBA取得後の調査では、
37.9%が500万円以上の年収アップに成功
300万円以上だと57.1%にのぼる
という結果が出ています。

※ポストMBAキャリアに関する調査
実施者:キャリア インキュベーション株式会社 / 期間:2020年12月23日~2021年1月31日 / 対象:国内外のMBA取得者234名

かなり年収アップしていますね。
この調査では海外留学も対象に含んでいるので、少しディスカウントしたほうがいいかもしれませんが、国内MBAに限定してみても、グロービス卒業生を対象としたアンケートでは90%以上が年収やキャリアにポジティブな変化があったと回答していますので、MBA取得と年収には大きな相関があるといえます。

実際、私自身もMBA取得して2年で年収2倍になりました。
実感としてMBAは今でも転職で有利だし、外資企業であればより評価される学位になっています。

人的ネットワークを構築できる

MBAには様々な業界から上昇志向が強い人が集まってくるので、同僚とはまた違ったネットワークを構築できます。

ビジネス上の損得なく他業界の話が聞けることは実はすごく有益だし、10年後20年後に彼らが企業の重要ポストについている可能性が高いため、プレミアムな人的ネットワークを構築できます。

また、ビジネスを学ぶ人には起業マインドが高い人も多く、在学中に仲間と起業する人もいます。
実際に私も同期の仲間と在学中に会社設立しましたし、ビジネススクールの人脈がのちに仕事につながった経験もしています。

このように学ぶ内容だけではなく、そこで築いた人脈が後々のビジネスにも好影響をもたらす可能性が非常に高いです。

むしろMBAの最大のメリットといっても過言ではありません。

MBA取得に伴うデメリット

これは、シンプルに時間とお金です。

MBAプログラムのほとんどのところが大卒資格に加えて数年の就業経験を条件にしているので、20代後半が入学できる最年少年齢ってことになります。
ただ、実際にMBA取得を目指しているのは30-40代がボリュームゾーンかなという印象です。

この年代は会社で管理職になりはじめる時期でもあり、多忙な方も多いと思います。
プライベートでも結婚出産などライフステージの変化を迎えるタイミングとも重なるので、そんな中でお金と時間を捻出できるかどうかは大きなポイントです。

まず、取得方法には2つあります。
① 休職して全日制プログラムで取得する
② 働きながら夜間や週末を利用した通学プログラム取得する

①は学費に加えて休職中の生活費も賄う必要があるので、最低でも1000万以上、海外留学だと2000万はかかります。
そのため自費だとハードルが高いですし、会社負担でいく場合は取得しても数年間は転職できない条件がつくので、短期的な年収大幅増は難しいかもしれません。

一方で②の場合、ビジネススクールにもよりますが、300-500万程度で取得可能です。
仕事が忙しい方でも週末をうまく活用すれば2-3年で取得可能なので、一般的なサラリーマンの方にはこちらを推奨します。

ただし、MBAの単位は大学の単位より取得が難しいです。
出席してればOKというわけでもありません。

とくにケーススタディのクラスだと、クラスでディスカッションする形式が多く、その際の発言に点数がつきます。
そして、その比重もけっこう大きかったりするので、予習や復習など準備にかなり時間を使います。

またグループワークのクラスでは、クラスメート同士で集まって時間外でディスカッションしたり、クラス発表の準備にも時間を使います。

最低でも週10時間以上は確保する必要があるので、仕事や家庭への影響も多少考慮する必要があるかもしれません。

まとめ

今回は、ビジネスマンの方で気になっている人も多いMBAについて、メリットとデメリットを私自身の経験もふまえて解説しました。

MBAはお金と時間を投資しますし、海外留学だとハードルも上がりますが、国内通学であれば比較的取得しやすいですし、高い確率でリターンを得られる有効なキャリアアップの手段です。

ただし、相応の覚悟も必要です。
仕事もプライベートも多忙な年代で、さらに自分を追い込むのは正直しんどいです。
私自身ビジネススクールに通っていた3年間が人生で最も忙しい日々だったと思います。

しかし、MBAが起点となってキャリアが好転したのも事実ですし、かなりコスパの高い自己投資だったと思っています。
事実ほとんどの人がそう感じているのですから、今後のキャリアに悩んでいたり、年収を上げたいのであればチャレンジする価値はあると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人
ゆうすけ

ベンチャー→外資→大企業というカルチャーの異なる3社を経験。MBAホルダーでもある筆者が、自身の経験も踏まえながらデキるビジネスマンになるためのTipsを紹介していきます。

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